子牛を大きく立派に育てるには!

★第2回乳牛未然防止講習会★

12月6日、本組合大会議室において、根釧農業試験場乳牛飼養科の大坂郁夫先生を講師にお招きし、「乳用子牛の補育・育成管理」と題して、乳牛未然防止講習会を開催致しました。「初産分娩月齢を短くしたい」、「初産乳量を高めたい」という多くの酪農家の要望に対し、今回は出生から種付けまでをいくつかの発育ステージに分け、その管理のポイントについて説明していただきました。今回は、その概要をお知らせいたします。

ポイント

子牛が生まれてから初乳を給与するまで

  • 初乳給与前の細菌感染を防ぐために、子牛は清潔な分娩房で分娩させ、乾燥した充分な敷料の上に置きましょう。

初乳給与

  • 抗体濃度の高い初乳(比重計で測定し、40℃で1.05以上)を6時間以内に腹いっぱい(3リットル以上)飲ませましょう。また、抗体濃度の高い初乳が余った場合は保存しておきましょう。
    !(初産牛は初乳の量、比重が低い場合があるので注意が必要)
  • 初乳は子牛の親牛の生乳が一番ですが、それが無理な場合、凍結初乳を使いましょう。
    !(初乳製剤は補助的に使用)

哺乳

  • スターターの味を覚えさせるため、生後2日目から少量口に入れると早期に摂取量を高めることが可能です。残食がない場合100g程度ずつ増量しましょう。毎回新鮮なスターターを給与しましょう。
  • 常に乾草と新鮮な水があたるようにしましょう。
  • 子牛をよく観察し、下痢の兆候が見られたら、1回分哺乳量を減らすか、断乳し電解質を与えましょう。
    !(スターターは、切らずに子牛の意思に任せましょう)
  • スターターを800g程度摂取できれば離乳の目安です。また、集団補育では、42日が離乳の目安です。

講習会の様子

育成前期

  • 個別補育では、離乳してもしばらくカーフハッチで飼養し育成用飼料を馴致しましょう。残食がない場合1日300g程度の増量は問題ありません。
  • 濃厚飼料を2~3kg程度摂取できるようになったら、少数頭飼養できる施設に移動しましょう。
    !(できれば同程度の体格の牛を一緒に移動させるのが良いでしょう)
  • エネルギーだけでなくタンパク質も高い飼料(TDN70~72%、CP15~16%程度の飼料養分濃度)を与えましょう。日増体量の目安は0.9kgです。
  • 交配は明確な発情、周期的な発情、基準以上の体格(体高125cm、体重350kg)の順にチェックして、いずれもクリアしていたら行いましょう。
  • なるべく生時体重が小さくなるような精液を用いましょう。

育成妊娠期~分娩

  • TDN68~70%、CP14%程度、日増体量0.8kgが目安です。
  • 体重は600kg、体高140cm、ボディコンディションスコア3.25程度にしましょう。

その他

牛舎ごと(例 カーフハッチ、スーパーハッチ、育成前期牛群、育成妊娠期牛群、妊娠末期牛群)に「ノート」を置き、病気に気付いた日付、牛番号、症状等を記入してはどうかとの提案をされました。「ノート」に記録が多い群ほど問題があり、また、その「ノート」を診療依頼の際に参考にしては、とのことでした。

講習会の詳細な内容につきましては、損防指導課へお問い合わせ下さい。

最終更新日:2019年2月5日