子牛の臍の感染症に注意

臍帯(さいたい)とは、子牛が母牛のおなかにいる間に栄養を受け取ったり、老廃物を排泄する管のことです。(図1)

図1 獣医繁殖学より引用
図1 獣医繁殖学より引用

生まれるときに自然に切れて腹の中に退縮するのですが、乾燥して縮むまでには数日かかります。
この間に細菌に感染してしまうと、臍帯炎といって臍の部分が腫れて化膿したり(図2)発見が遅れると腹腔内まで細菌が侵入して肝臓や膀胱、全身へとまわり、関節炎になってしまうこともあります。
そうならないために・・・

図2 テレビドクター3より引用
図2 テレビドクター3より引用

1.乾燥した清潔な環境

細菌は湿潤な環境が大好きです。乾いた環境で分娩、飼育すれば、臍も早く乾燥します。
臍帯炎の予防で最も大切です!

2.臍の消毒

臍が乾燥するまで、毎日消毒しましょう。
7%ポピドンヨード、ヨーチン、0.5%クロルヘキシジンが効果的です。(濃度にも注意!乳頭ディッピングの濃度では薄すぎます。)
臍にまんべんなくスプレーするかディッピングしましょう。
臍の内部への消毒液の注入は、濃度が濃すぎてかえって炎症を引き起こしてしまうため、やめましょう。
乳房炎軟膏の注入は、耐性菌の問題からもお勧めできません。

3.初乳

みなさんご存知のとおり子牛は免疫を持たずに生まれてきます。生後6時間以内に3~4㍑を与え、細菌に対する抵抗性を高めましょう!

 

【まとめ】

難産や介助分娩で、臍が短く切れてしまった場合は、腹腔内に感染が波及しやすいので、特に注意が必要です!
週に1~2回は、子牛の臍をチェックしてみましょう!
熱感や腫脹がある場合は抗生剤の治療が必要です。
腹腔内に感染が進行しないうちに早めに獣医師に見せてください。

最終更新日:2019年2月5日