2016年9月2日
採食量を牛の外観でチェックする「ルーメンフィルスコア」を紹介します。
ルーメンフィルスコアとは
ルーメン(第一胃)のふくらみを、1(悪い)から5(良い)までの5段階に評価するのが、ルーメンフィルスコアです。ルーメンフィルスコアは、およそ12時間以内の採食量を評価できるといわれています。(参考:ボディ・コンディション・スコアは4週間前の、腹囲膨満度は数日前の採食状況を反映するといわれています)
評価方法
牛のルーメンは、お腹の左側を占めていますから、左後ろから牛を観察します。そして、けん部※のふくらみ具合から、5段階評価します。(※けん部とは、①腰椎横突起②最後肋骨③腰角下の皮膚に囲まれた部分。図参照)
スコア5
けん部がはっきり見えません。乾乳期の 理想的なスコアです。
スコア4
けん部が丸く膨らみ、腰椎横突起は確認できます。乾乳期および泌乳後期によく見られます。
スコア3
けん部は平らか、へこんでいても軽度。最後肋骨からのへこみが手の幅1つ未満。採食量が適切な搾乳牛のスコアです。
スコア2
けん部は手の幅1つ分くぼみ、三角形にへこんで見えます。分娩後1週間の乳牛でよく見られますが、その後も続く場合は採食量が不足しています。
スコア1
けん部のへこみはさらに大きく、台形に見えます。病気で何も食べていないか、ほとんど食べていません。
最終更新日:2019年2月5日