『アニマルウェルフェアって何でしょう?』

アニマルウェルフェアとは?

2020東京オリンピック・パラリンピック開催を前に、世界の出場選手が大会中の使用食材について、アニマルウェルフェアを求めました。

アニマルウェルフェアは、「動物福祉」や「家畜福祉」と訳される場合がありますが、世界動物保健機構(OIE)の勧告では、「アニマルウェルフェアが良いとき、動物がその生活している環境にうまく対応している態様をいう」と定義しています。「それを改善することで、動物のストレスや疾病を減らし、結果として生産性の向上や安全な畜産物の生産につながる」とうたっています。

世界的には口蹄疫や白血病などと同じレベルでの扱いになっているそうです。これは「ヒトがヒト以外の動物を犠牲にすることを認めながら、動物が適応できる環境を作ろう」という考え方です。

日本では、アニマルウェルフェアを「快適性に配慮した家畜の飼養管理」としています。また、畜産技術協会が作成している家畜の飼養管理指針(今回は牛)で最も重視すべきなのは、施設や設備の設定ではなく、まず日々の観察や記録、丁寧な取り扱い、良質な飼料や新鮮な水の給与等の飼養管理によって、家畜を健康にすることとしています。

5つの自由

アニマルウェルフェアを満たしているか判断するため、5つの自由が定められています(図)。特に⑤は困難なく起立・休息・毛繕いできる設定や、接触・舐め合い等の親和行動ができる環境を指し、アニマルウェルフェアの重要な要素です。

 

 

カウコンフォートとアニマルウェルフェアの違いは?

カウコンフォートは、牛に快適な環境を作って生産性を高めるというアメリカの生産現場からきた考え方で、アニマルウェルフェアは、家畜にも適切な飼養環境を提供する必要があり、またその生産物を食べたいというヨーロッパの消費者から生まれた考え方です。

カウコンフォートにおいても、施設などの環境改善の効果を発揮させるには牛の気持ちを安定させ、興奮させないことがカギと言われています。目的は違いますが目指すものは同じのようです。

例えばカウトレーナーは、一歩下がって排泄させるもので、牛の自然な排泄姿勢を抑え込むものではなく、牛によって適切な位置に調整されないと大きなストレスになります。一方、適切であれば牛床や牛体を汚さずに済み、牛にとっても糞の上に寝なくて快適という見方ができます。

視点を変えると新しい発見があるかもしれません。興味のある方は指針等をご覧ください。

 

 

 

 

最終更新日:2019年7月26日