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技術情報

2017/11/02

牛の発情を理解しよう

夏の間、ストレスによって発情兆候をあまり見せなかった牛も、発情を見せるようになる時期です。

卵巣で何が起きているのかをイメージできると、牛の発情の理解が、より深まるのでは?と考え、発情周期中の卵巣の様子について紹介したいと思います。

 

◆発情周期中の卵巣の動き

発情周期中、牛の卵巣には卵胞と黄体が存在します。卵胞の中には卵が収まっています。

卵巣の中で卵胞が優位の場合、卵胞から出るホルモンの影響でスタンディング・マウンティング・陰部粘液などの外部発情徴候が現れます。

卵胞から卵が脱出(排卵)すると、その後に黄体が形成されます(図1・*1)。卵巣にはいくつもの卵胞が存在しているのですが、黄体が存在すると、卵胞の成熟が抑制され、卵胞は排卵まで至らずに退行していきます(図1・*2)。

牛の発情周期中、この卵胞の成熟・退行または排卵の過程(卵胞ウェーブ)が2~3回あり、最後の卵胞ウェーブで排卵に至ります(図1・*3)。牛では、排卵から排卵までの期間が約21日と言われています。

 

 

◆PG製剤を例に

前述の通り、卵巣に黄体が存在している場合、卵胞が存在していても排卵には至りません。黄体遺残で使用する薬剤の代表例であるPGは、投与することで黄体を退行させ、発情を誘起する作用があります。

発情後5日~16日にPGを投与すると、黄体が退行し2日~5日後に発情が誘起されます(図2)。

この時期以外にPGを投与しても、黄体の退行が起こらず、期待通りの時期に発情を誘起できないことになります。

黄体最盛期にPGを投与することができても、前述した卵胞ウェーブのステージにより卵胞の成熟度合いが違うため、排卵までの時間に差ができます。

PG投与後、発情がくるまでにばらつきがあるのは、このような理由からです。

PGなどの薬剤を使用する場合でも、発情発現までの時間にばらつきがあるため、発情発見は重要です。発情周期と薬剤を使用した時の卵巣の動きを理解していると、発情発見・授精率の向上につながるかと思います。

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