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オホーツク農業共済組合
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技術情報

2013/01/01

またかと思うかもしれませんが初乳の話

初乳の話をする前に

自然な状態で分娩した母牛は子牛を執拗に舐めます。舐められた子牛は皮膚への刺激により内臓の機能が活性化されることが研究で証明されています。これはその後の初乳吸収に大きく影響します。母牛に舐めさせることができない場合は人間が代役をしなければいけません。十分な時間をかけてタオル等で子牛を拭きましょう。
親牛に舐めさせるのが一番です

初乳のゴールデンルール

子牛は免疫がほとんど無い無防備な状態で生まれます。初乳を飲むことにより初めて免疫を獲得するのです。
○ 免疫成分が十分に含まれているものを用意する(分娩後早期に初めて搾乳されたもの)
○ 生後できるだけ早期に給与する(遅くても6時間以内
○ 十分な量を給与する(3リットル以上⇒体重の10%)
初乳の重要性は皆さんすでに認識し、実践されていると思いますが、それでも満足な効果が得られていない場合があります。

以外な落とし穴!初乳の感染

「子牛の腸管に最初にたどり着くのは病原菌か免疫グロブリンか?」
初乳の細菌汚染は子牛への細菌感染と同時に、免疫の移行を阻害します。
健康な乳房内の初乳はほぼ無菌状態です。いかにそのまま子牛の腸管まで届けるかが課題です。

こんな哺乳瓶で初乳を与えてはいけません

①搾乳時の汚染

〔乳頭に付着した汚れの混入と搾乳機器で増殖した細菌〕
正しい搾乳手技
正しく洗浄されたバケットミルカー

②哺乳用器具の汚染

〔不十分な洗浄と水分により細菌が増殖する〕
正しい洗浄と乾燥 ~哺乳瓶、ニップル、バケツ、ストマックチューブetc~
① すすぎ(37-38℃)
② アルカリ洗浄(60-80℃)専用のブラシでこする
③ 後すすぎ(35-40℃)
④ 数日おきの酸性洗浄or毎日の酸性リンス(35-40℃)
⑤ 乾燥させた状態で清潔に保管する
⑥ 必要に応じて哺乳前殺菌(次亜塩素酸Na)

③初乳の保管時の汚染

〔汚れの混入と不十分な冷却による細菌の増殖〕
子牛の状態により一時保管する場合は、異物が入らないように蓋をしてできるだけ早く4℃以下にする。

【まとめ】

お気づきかと思いますがこれらは出荷する牛乳を扱う手法と同じです。無防備な出生子牛に飲ませる初乳は、人間が飲む牛乳以上に衛生的である必要があるのです。

丈夫な子牛を育てるための第一歩が正しい初乳の給与です。この作業は将来、牛たちが大きな収穫として返してくれるでしょう。

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