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2010/11/13

大きなストレスは大敵 コクシジウム症

 

大きなストレスは大敵 コクシジウム症

 

夏の残暑も終え、いよいよ寒い季節に入りました。季節の変わり目であるこの時期は、私たち人間だけでなく牛にとっても大きなストレスのかかる時期です。今回は、こういった時期に多く発生する病気の一つでもあるコクシジウム症についてお話したいと思います。

     
 
     
 

コクシジウムとは寄生虫の中の原虫という仲間で、ウイルスや細菌とは異なります。哺乳子牛に下痢を起こすクリプトスポリジウムもこの原虫の中に含まれます。発育ステージにより呼び方は異なりますが、糞便中に出てきた写真の卵のような状態をオーシストといい、これを口から摂取することで感染します。

  コクシジウムの原虫  
 
     
 

生後30日齢前後~育成期の若牛に下痢、時に血便を起こすことがあります。血便を呈した牛は重症(時には死に至る)になりやすく、また回復までに時間もかかってしまいます。

    血便
 
     
 

離乳後、牛群に移動したのちにこの病気にかかることが多いです。その理由として、離乳によるストレスや移動先の牛群でコクシジウムのオーシストが常在していることなどが挙げられます。また糞便中のオーシストを摂取してから症状を引き起こすのに1~2週間を必要とするため30日齢前後以降で多いようです。

     
 
     
 

1.オーシストを消毒、死滅させる

低温や一般的な消毒薬に抵抗性が高いため高温・乾燥・オルソ剤などによる消毒を行う

2.牛舎を清潔にして糞便が口に入らないようにする

糞便を完全に取り除くことはできないが口から摂取される機会を減らす、またストレスの低減にもつながる

3.牛の免疫、抵抗力を高める

免疫を獲得することで症状を抑える
 成牛はオーシストを摂取しても自己免疫によって増殖を抑制している

     
 
     
 

オーシストは抵抗性が強く、通常の環境では1~2年感染性を持ち続けるため完全に死滅させるのは難しいことです。そのため子牛の免疫力を補助してあげることがこの病気の予防として重要となります。抗コクシジウム薬であるダイメトン散、エクテシン、バイコックスなどを投与し予防しましょう。 30日齢前後で発症しますが、汚染状況等により発症時期が異なるため、NOSAIの獣医に相談し、予防プログラム対策をたてて予防しましょう。

     

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