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技術情報

2008/04/13

BVD-MDについて

BVD-MDについて

興部事業所 中 川  亮
 

これまで、乳牛専門市場上場においてはIBRワクチンの接種が条件とされていましたが、10月1日から上場牛へのBVD-MDを含む5種混合または6種混合ワクチンの接種が義務づけられました。近年、販売牛のBVD-MD(牛ウイルス性粘膜・下痢病)発症や、販売牛がBVD-MDの持続感染牛となっていた結果、販売先に様々な悪影響を及ぼす事故が増加してきたからです。そこで、BVD-MDとはどんな病気なのか、紹介したいと思います。

     
 

BVD-MDウイルスに感染すると、軽度の風邪の症状(発熱や咳など)や下痢がみられ、免疫力が低下し他の細菌・ウイルス・寄生虫に感染しやすくなります。また、妊娠牛に感染すると流産することもあります。症状のひとつひとつを見ていくと軽度のものが多いですが、なぜ問題視されているのでしょうか?

       
 

その理由の一つとして、持続感染牛の存在があります。

持続感染牛は、生まれながらにしてウイルスに感染しており、一生涯ウイルスを排出し続けます。

このような牛は母牛のおなかの中で妊娠の初期(胎齢80日から120日ぐらい)に感染した場合に生まれてきます(図)。

持続感染牛が農場内にいると、同居牛へのウイルス感染の機会が増え、乳量や増体率の低下につながり、大きな経済損失となります。

持続感染牛は病気になりやすく、発育不良や治療しても良くならない下痢や肺炎にかかりやすいと言われています。

中には、普通に妊娠・出産する持続感染牛もいますが、持続感染牛から生まれてくる牛は必ず持続感染牛となります。

     
 
   
 

●早期発見

流産牛が多発している、発育不良の子牛がいる、生産性がなかなか向上しないという場合には、持続感染牛の存在が疑われます。できるだけ早期に検査、摘発し淘汰することが必要です。

●侵入防止

牛を導入する時には、BVD-MDの検査がされていること、ワクチンが接種されていることを確認することが望ましいといえます。また、公共牧場で感染が拡大したケースも報告されているので、移動が頻繁に行われている農場では特に注意が必要です。

●ワクチン接種

ワクチン接種によりウイルス感染から牛を守ることができます。接種時期や、ワクチンの種類などは獣医にお尋ね下さい。

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