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技術情報

2008/04/13

大腸菌乳房炎

Q.今年も気温の上昇と共に大腸菌による乳房炎の発生が増加しています。もう一度、大腸菌による乳房炎について、教えてください。

A.

大腸菌性乳房炎は毎年、図のように気温の上昇と共に発生が増加する傾向が見られます。大腸菌は高温多湿が大好きで、この時期の牛舎環境は彼らにとってまるで高級リゾート地。

一方牛にとっては、体力が急低下する時期であり、暑さや分娩により抵抗力が低下している牛の乳房は、格好の餌食なのです。

     

どんな症状?

乳汁中のブツだけで、その他の症状がない牛もいますが、発症すると、他の乳房炎同様、活力・食欲の低下、発熱、感染乳房の腫れや熱感があります。

多くの場合、感染分房の乳汁は希薄水様で、その分房だけでなく4分房とも泌乳が激減あるいは停止します。活力食欲はまったく無くなり、体表面が冷たくなったり、下痢をしたり、逆に体温が低下し、起立不能に陥る場合があります。この細菌が死滅したときに放出する毒素によっておこる症状と考えられています。

大腸菌性乳房炎は、重症化すると10頭に1~2頭の割合で死亡または廃用事故につながっています。

 

予防法は?

大腸菌は糞便中にいるため、なかなか全部を殺菌消毒することはできませんが、牛床の菌を増やさないよう、換気の良い、乾いた、きれいな、明るい環境を作りましょう。

水分・温度・栄養(糞尿)、どれかひとつにでも気を使うことで、環境の細菌は減らすことができます。普段より敷料を増やし、交換の回数も増やします。

また、換気してきれいな空気を入れれば、牛のストレスも少なくなり、免疫力の低下も防げるかもしれません。

高温多湿の日、分娩後の牛、高泌乳で最盛期の牛などは特に注意しましょう。

 

発症してしまったら?

抗生物質軟膏などの注入のみでなく、細菌と放出された毒素を排除するために、感染した乳房をできるだけ繰り返し搾乳しましょう。

気が付かないで放置しておくほど、牛の受けるダメージは大きくなります。

早期発見・早期治療が重要になりますから、速やかに獣医師の診療を受けましょう。

 

Q.乾乳軟膏の抗生物質反応がなかなか抜けません。どうしたらいいの?

A.

乾乳軟膏に限らず、抗生物質を使用後、出荷制限期間を過ぎても反応が陽性で出荷できない場合があります。

さらに、抗生物質をまったく使用していないにもかかわらず、抗生物質の反応が陽性のときがあります。反応が出る以上、乳を廃棄するしかなく、経済的にも精神的にも被害は大きいものです。

その原因は、さまざまなことが言われていますが、現在のところ良く解っていません。

しかし、強肝剤の投与や、もう一度乳房炎軟膏を投与するといった治療に反応することがありますので、獣医師に相談してみてください。

     

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